古道『古東山道』
古東山道とは、古墳時代に大和朝廷が東国支配をするための重要路線で、政治、経済、文化の通り道として主要な道であった。
この道は土木工事を行なった道ではなく、通行しやすい所を通る踏み分け道として道路になったものと考えられている。この道は都から陸前国につながる大動脈であった。
長門牧場の脇を通過する古東山道は、佐久市望月の望月牧から、美濃国(岐阜県)→近江国(滋賀県)→都(京都御所)まで、御馬を献上するときに使用された道とも考えられている。
望月牧の馬は上皇に献上する御馬であった。毎年20頭が献上され、文献で見ると、室町時代中頃までの約570年間、貢進の儀式が続いていたことがわかる。望月牧の馬は[牧]の焼き印が押され、天皇がご覧になる『駒牽』の儀式に引き出され、朝廷に献上された。
東山道ルートを推定するのは極めて難しく、道形などはまず残っていないが、白樺湖から長門牧場周辺そして芙蓉カントリー方向に、尾根道や沢道として比較的容易に推定でき、ルートに沿って、いにしえに思いを馳せ、乗馬を楽しむことができる。
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